2011年12月26日月曜日

粉体塗装とは・・

通常の塗装法と違い、塗料は樹脂と顔料で出来ています。
つまり有機溶剤が媒体になっていません。

その塗料は、

「粉」です。

では、どのように塗布するのでしょうか?

「静電気の吸着する力を利用します」

溶剤のように塗料を浴びせるのではなく、製品に向かって
粉霧状にし、静電気で吸い付かせます。
この作用が無いとせっかく塗布した粉はポロポロと落ちてしまいます。
このように樹脂の粉をまとった状態で、加熱します。

温度は160°〜180°という高温。

この温度に達する事で硬化します。すなわち熱硬化樹脂です。
溶剤塗装と違い、乾燥させる事で、媒体と成る物質を放散させて固めるタイプでは
ありません。あくまでも

「熱」です。

そのため、塗装対象製品は金属が主になります。

以上のように液体ではなく粉(樹脂)が溶けたものが製品にまとわれる事から
ペインティングというよりもコーティングとい言われる所以です

溶剤と比べると樹脂コーティングしてある塗膜の方がしっかりと強く形成されるので、
「強い塗装」と言われています。
これは強いからと言って固いのではなく(中には高硬度塗料もありますが)
分子の互い互いがしっかりと結び合っているためと思われます。

しかし、塗膜以上の硬度を持つ物があたると負けてしまうので要注意!